米津玄師『パプリカ』MVを徹底考察! 原爆がテーマ?少女の赤いマントの意味とは?

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2018年の『NHK紅白歌合戦』で子どもユニット『Foorin』が披露した、米津玄師作詞作曲の『パプリカ』。同曲を米津がセルフカバーしたMVが9日、自身のYouTubeチャンネルにて公開された。「Foorin」の“元気いっぱい”な印象とは打って変わって、“切なさ”を感じる米津バージョンを聴き、ネット上では「MVに出てくる女の子は原爆で亡くなった子なのでは?」などと曲の解釈を巡って様々な考察がなされている。

MVの映像は、「Foorin」のジャケットを描いた加藤隆氏が担当。大人になった“僕”が、幼少期に出会った“風の子”との思い出を回想するストーリーで、夏の風物詩である打ち上げ花火や入道雲、風鈴など、日本の情景が盛りだくさんの内容となっている。

では本題の考察をひとつひとつしていこう!

・この動画が投稿されたのは8月9日
→長崎市に原子爆弾投下された日

・曲名『パプリカ』の花言葉
→“君を忘れない”

・0:07~ 港町の絵
→長崎港に酷似している?

・0:27~ 「青葉の森で駆け回る」白い犬と駆け回るシーン
→狛犬?
 狛犬とは、神社の社頭や社殿の前などに置かれている一対の獅子(しし)のような像。魔よけのためのもの。
 ここで身を清めたのか、このあと笛を吹いている(僕を呼んでいる?)“風の子”の元へ向かう

・0:43~ 「あなたに会いたい」川を渡るシーン
→三途の川? 岸の向こう(あの世)に渡ると“風の子”がいる

・0:48~ 赤いマントをつけた謎の少女“風の子”と出会うシーン
→赤いマントについて
2015年に発売された『赤い背中』谷口稜曄(すみてる)氏による書籍を基としている?
谷口氏は、長崎で被爆し背中が赤く焼けただれてしまう。“赤い背中の少年“として知られ、核廃絶を目指し、亡くなるまで全国各地で講演会を行っていた。

・1:16~ “風の子”が空中ブランコから飛び降りる
→風の子は両手を上にあげ、バンザイのようなポーズに。
このポーズは広島市にある『原爆の子の像』と酷似。周りに無数の鶴が飛び立っていることから、原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんの千羽鶴のエピソードを彷彿とさせる。

・1:23~ 「木陰で泣いていたのは誰」僕が雨宿りしている女の子を迎えに行くシーン
→周囲に咲いている花は、長崎県の県花“つつじ”と酷似している。長崎県雲仙市のつつじは名所。

・1:29~ 「ひとりひとり」風の子が家にやってくるシーン
→子どもたちは風の子の姿が見えているが、大人たちは全く気が付いていない。
1:34で母親が驚く表情を浮かべるが、あくまで赤ちゃんの動きに対してのもののようだ。

・1:55~ 「パプリカ」 打ち上げ花火の絵
→花火が一瞬“彼岸花”のような形に。
 お彼岸の時期に咲くからその名がつけられた彼岸花。別名の『曼珠沙華』は梵語が由来の呼び名で、“天上に咲く花”とされている。花言葉は“思うのはあなた一人”。一般的に不吉なイメージがついている理由は、虫よけのためにお墓に供えられた・赤い花が血を連想させる・球根に毒があるなど諸説あるようだ。

・1:58~ 「花が咲いたら」 海辺でみんなで手持ち花火をするシーン
→長崎県では、盆の墓参りや精霊流しの際に手持ち花火や爆竹を撃つ風習がある。今では廃れた中国・福建の風習が由来。

・2:19~ 「会いに行くよ 並木を抜けて」大人になった僕
・2:24~ 「歌を歌って」 僕が麦わら帽子に花を詰めて風の子に会いに行くシーン
→たくさんの花のなかでひと際目立っているピンク色の花は、“変わらぬ愛”という花言葉を持つマリーゴールド。僕はどれだけ時を経ようと“変わらぬ愛”で風の子(亡くなった家族? 友人? はたまた原爆で亡くなった人々の象徴?)を大切に思っているということだろうか。

・2:46~「手にはいっぱいの花を抱えて」僕と女の子が風の子に花を渡すシーン
→花をお供えしている?

・2:49~ 「(花を)かかえて」
→あたり一面に彼岸花が咲いている。

・2:59~ 「パプリカ 花が咲いたら」 走る馬につかまる風の子
→お盆のお供え物の定番、“精霊馬”を連想させる。ご先祖様は、お盆の時期、馬に乗ってやってくる(地域によっては、馬に乗って帰るところもある)

・3:11~ 「心遊ばせあなたに届け」 空に向かって船や魚たちが移動するシーン
→長崎県ではお盆の時期、「精霊流し」と呼ばれるご先祖様の御霊を送る伝統行事が盛んに行われている。現実では、お盆の最終夜に“精霊船”を川から海へ流すのだが、このシーンでは船は海ではなく空に向かっている。しかし、船の周囲にたくさんの魚が泳いでいることから、巧みに海を連想させる演出となっている。

・3:15~ 木の下で眠る3人の絵
→僕と女の子は大人の姿にも関わらず、風の子だけ“子どもの姿のまま”。故人なため歳を重ねていないためだろうか。

以上が米津バージョンの『パプリカ』MVにおける本サイトの“徹底考察”だ。真意のほどは米津本人に確認しない限り確かめようがないが、もし上記のような意味合いが込められているとしたら、この楽曲は日本人ひとりひとりにとってかけがえのない“名曲”になることは確かだろう。