テレビ朝日の開局60周年記念スペシャルドラマとして、5月22日から26日の5夜連続で放送されている『白い巨塔』。何度か映像化されたこともある同作だが、物語屈指の名シーンと言えば、教授の総回診シーン。岡田准一主演のテレ朝版『白い巨塔』では、斬新な演出で総回診を描き、視聴者を大いに驚かせた。
教授が先頭を歩き、医局員の部下たちを大名行列のように後ろに従えるのが、総回診。大学病院内での権力争いを描く『白い巨塔』にとって、このシーンは教授の絶対的権力を示す、極めて重要なヒトコマだ。
2003年のフジテレビ版『白い巨塔』では、後光が差すような演出で総回診シーンを描き、まるで教授を神のように魅せることに成功した。

しかし今回テレ朝でドラマ化するにあたり、ファンたちはこの総回診シーンに心配の声を寄せていた。というのも、フジ版では先頭を歩く財前教授役を、公称・175cmの唐沢寿明が演じていたが、テレ朝版では交渉・169cmの岡田准一が演じるからだ。
そのため、ネット上では放送前に
「総回診が迫力のないものになりそうな予感」
「部下たちの中に埋もれる財前教授となりそうで…」
「総回診は財前の野望の象徴みたいなシーンだから、カットすることはできないけど、岡田でどうやってこれをやるのかな」
「総回診のシーンは足元から見上げるカメラアングルで誤魔化すと予想」
といった声があがっていた。

そしてついに、テレ朝版で“岡田財前”教授の総回診シーンが放送された。フジ版では正面から目線の高さで総回診を撮っていたたが、テレ朝版ではなんと俯瞰!

この斬新な演出に、ネット上では
「カメラワークどうするんだろうと思ったけど、引きではなくアップにしたんだね」
「上からのアングルとは考えてなかった」
「みんなが待ってた総回診。うまい具合にカメラワークで誤魔化したね」
「カメラワークこうきたか!」
といった驚きと称賛の声があがった。
出演者が超一流なら、制作スタッフも超一流ということだろうか。
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